事例紹介

こだわるのはビジュアルだけじゃない!「良い音」から生まれる学生の”マルチプロデュース力”

女子美術大学 様


女子美術大学は、明治33(1900)年に創立した日本最古の私立の美術大学であり、日本で唯一の女性のための美術大学です。時代を敏感に感じ先端テクノロジーを自在に扱い、しなやかな感性で多様な表現ができるクリエイターを育成する「メディア表現領域」で准教授を務める 金 先生に、学校でのAudiostockの活用についてお伺いしました。

入学から卒業まで、4年間を通してAudiostockの音が支えに

女子美術大学 様 キャンパス

学生の皆さまは、どのようなお勉強をされていますか?

「メディア表現領域」では、アート、デザイン、エンターテインメントなどの分野で活躍するために、様々なメディアやテクノロジーを活用しながら、自分自身の個性や感性を生かした表現を学びます。1・2年生では、発想力や制作技法を身につけるため、多様なメディア表現に取り組み、3年生では、学外との連携プロジェクトを行うとともに、アニメーション・キャラクターデザイン・ゲーム・イラストレーション・メディアアート・3DCGなどの表現を横断しながら、自身の専門領域を深めていきます。最終学年では、その学びの集大成として卒業制作に取り組みます。ひとつひとつの作品において音の演出は欠かせません。制作を行う4年間、学生は常に音と関わりながら制作活動に取り組むことになります。

4年間の授業の中で力を入れている内容は何ですか?

3年次の産学官連携プロジェクトです。企業や大学、自治体、研究所などと共同で行うこのプロジェクトでは、“社会に存在する様々な問題をアートやデザインによって解決する”ことをテーマにしています。各学生が専門にしたい分野のプロジェクトを自ら選び、社会が求めるものは何かを考え、それを作り出すプロセスを実践的に学ぶことができるため、この実習からは非常に大きな経験が得られるものと考えています。

学生が興味を持っている業界の方に実際に講師として来ていただくことも多く、企業の中で働くことを想像できるため、学生のキャリアイメージにも繋がります。

年次のカリキュラムに応じて、段階的に「音」の使い方を学習

女子美術大学 様 授業の様子

どれくらいの頻度でAudiostockを使いますか?

基本的に、4年間を通して継続的にAudiostockを使用します。1年次の始めには、音を用いた映像制作の授業があり、そこではAudiostockの活用方法についても紹介しています。特に2年次のアニメーション授業では、教員がAudiostockの音源の中から6つの音源をピックアップして提示し、各学生がその中から1曲選んで曲のリズムや雰囲気を意識したアニメーション制作に取り組みます。教員指定の音源から使用したい音源が見つからなければ、Audiostock全体の音源の中から選んでも良い形にしています。

3年次以降は制作物がより専門的になり、音の使い方にこだわりが見られるようになります。例えば、効果音はAudiostockのものを使用しながらBGMは自作するなど、作品の方向性に合わせた活用をする学生も見受けられます。

Audiostockは学生の皆さまに必要な音源をご提供できていますでしょうか?

はい。 学生によって求める楽曲は変わりますが、概ねAudiostockの音源で対応できています。稀に「完全オリジナル」の音源を求め、Audiostockの作曲家さん等に、個別で書き下ろしの依頼をする学生もいます。

学外への作品発表を更に強化するため、権利面で安心な音源が必要だった

女子美術大学 様 作品事例

Audiostockのご契約前はどのように音源を使っていましたか?

1年次にサウンドデザインの授業を受けるため、自身で作曲した曲を使う学生も多いですが、導入前は無料の音源サイトを活用する学生もいました。結果、学生間で使用する音が重複してしまうという問題が発生することもあり、折角工夫して作った作品なのに「音」という大事な部分でオリジナリティが削がれてしまうことは、当時の学生もとても苦しく感じていた部分でしょう。

また、各無料音源サイトごとの利用規約を学生がしっかりと理解しているのか不安になる場面も多くありました。制作した作品を学外に発表する場面で、一つ一つどこから調達した音源なのか、権利面で問題ないかも教員が都度確認していました。それにより音の差し替えをしたり、制作以外の面で意識をしなければならなかったことが多いのも事実でした。

学外への発信の際に、確認の手間がかかっていたんですね。

そうですね。先ほどご説明した産官学連携のプロジェクト授業でも、 音源の権利に関する取り扱いに不備があった場合、関係各社様へご迷惑をおかけすることになりかねません。そのため、学外発表の前に「音」の権利確認は必須でした。その確認の手間やタイムラグにより、学生の制作に向けた熱量や集中力が途切れてしまうことを、残念に感じていました。

また、無料の音源サイトでは、学生が探しているイメージの音源が見つからないことが多かったようです。「イメージとは一致していないものの、とりあえず音を入れてなんとなく仕上げよう」と作品の表現に対して妥協してしまう学生もおり、教える側として「このままではいけない」という問題意識を持っていました。

Audiostockの検討を本格的に始めたきっかけについて教えてください。

学生が使用するフリー音源に対する不安があったため、映像業界でプロとして制作活動をする非常勤の講師陣に相談したところ「音源を専門に扱っているサービスを契約した方が良い」という意見が出ました。その中で筆頭候補として挙がったのがAudiostockです。学内でもよく調査をして検討した結果、Audiostockであれば音に対する不安が解消でき、永く使い続けることができそうであると判断し、導入に至りました。

ご導入にあたって、学内で反対はありましたか?

教員側の共通認識として音に対する問題意識があったため、導入にあたっての懸念や反対はありませんでした。Audiostockは営業担当の方の対応が早く、導入や実運用の仕方などについても相談に乗ってくださったので、教員としては有難く感じました。

当初は学生向けに契約したプランでしたが、教員自身も使うことができるため授業以外の場面(イベントや式典)でも広くAudiostockの音源を活用しており、本学としてはとても助かっています。

作品のビジュアルだけでなく「音」にもこだわる”マルチプロデュース力”が向上

女子美術大学 様 作品事例

Audiostockを使ってみて、以前よりもよくなった点はありますか?

日頃から品質の高い音源を聴いて選曲するようになったことで、音が作品全体をしっかり支えてくれて、作品のクオリティが確実に上がったと感じています。学外のコンテストなどに作品を出展する際には、企画書に音源提供元を書くように求められることがありますが、基本的には全学生共通で「Audiostock」と書いておけば問題ありません。権利関連に気を配らなくてはいけないシーンはなくなりました。

そして教鞭をとっている立場として一番良かったと感じているのは、学生に”マルチプロデュース”の力がついてきたことです。Audiostockの品質の高い音源を使うことで、学生はより自由な表現が可能となりました。つまり、これまではビジュアルを主軸として作品作りを行っていましたが、Audiostockの音源と出会うことで音についても妥協せず、音にも拘って制作を行うようになったのです。これはクライアントワークをする上や、一人のアーティストとして活動する上でも、とても大切なことです。

学生様からの声はありますか?

それが、逆に何も無いんですよ(笑)意外に思われるかもしれませんが、実はこれは制作を行う学生にとって、非常にいい反応だと思っています。なぜなら「Audiostockを使う環境が当たり前になっている」ということですし、もっと言えばそれだけ「制作に集中できている」ということだと思います。今となっては、Audiostockは本学での制作活動において欠かせない存在です。教員たちの間でも、Audiostockは非常に好評で、今後も永く利用を続けていきたいです。

100万点以上の音源があること、検索がしやすいことに非常に大きな魅力を感じています。 それ以外にも、学生とのコミュニケーションがしやすくなったようにも感じています。学生から「映像作品のこのシーンで、こんな演出をしたい」と相談を受けたとき、Audiostockの音源を参考にしながら具体的な演出を一緒に模索していくことができます。イメージや雰囲気で絞り込んで、好きなクリエイターの方を見つけてそこからピックアップしたりしています。

4年間続けて使うので「自分の作品にはこのような雰囲気の曲をよく使う」「このアーティストさんの曲が自分の作品と相性が良い」という学生自身が自分のセンスを磨くことにもつながっています。

学生たちは作品に合う楽曲を選曲する中で、なぜ作品に合っているのか/合っていないのか/こうしたらもっと作品はよくなるのではないか、ということを常に試行錯誤しています。自分が生み出す作品だけではなく、自分はどんなアーティストなのか?人間なのか?ということ自体についても、理解が更に深まっているものと思います。

Audiostockを通して、学生の皆さまの制作活動がより豊かなものになっていたら嬉しいです。今後も制作活動を支えられるよう、サービス展開してまいります。本日は、インタビューにご協力いただき、ありがとうございました!