雨の物語を題材にしたポエトリー

歌詞

この夜に降る雨のなか二人で歩こう
静寂と言うには少し騒がしい街並み
水たまりにストーリー　今ゆっくりと始まり
行き交う人々　歩道に咲く傘の紫陽花
二人でいる時は不思議と雨ばかり
あの街灯の下ぼんやりと滲む淡い灯り
傾けるグラスのオークハート　透ける光のアート
溶ける氷が落ちるのは音のワード
明日の事はまた明日でいいさ
今は時計の針すら僕らを縛れない
手の届く感覚は誰にも知られないまま
ほんの一瞬の交差に覚える軽い目眩
雨音に合わせるステップ　空になった二杯目のグラス
45回転で再演　截然とした音に蓋然なサイレンス
耳に心地いいのは君の体温のせいなんだろうか？

もしもこの雨がずっと止まないとしても
二人の時間が終わらないという事は無いだろう
今夜は雨の夜の静寂と諧謔を育もう
それはなんとも言えない快楽
言葉の端から見える夢見心地なヒストグラム
君の鼓動のBPMに合わせ身体揺らす
一つの意味を深く掘り下げるなんて愚策ならば
単純に君の音色に耳を澄ます

心の奥底にある遥か昔の思い出
ふと思い出したような懐かしい感覚に似た
不思議な感情が理性と干渉し感傷の涙が綴るくだらない短章
静謐な夜に僕らだけ生きるような錯覚に溺れ
満たされる言葉の渦に埋もれる
全て破棄しても手に入れたい感情が蠢く
否定する事だけで平穏な心で過ごせる
日付が変われば僕らもまた変わるのだろう
なぜならばそれは今日を生きていた僕らが
明日も今日と同じとは限らないから
記憶は毎日書き換えられてしまうから
触れていた感触は崩れそうに曖昧で声も輪郭も忘れてしまいそうになる
だからまた明日も会いたいんだ　だからまた明日も雨がいいんだ

この夜に降る雨のなか二人で歩こう　静寂と言うには少し騒がしい街並み
水たまりにストーリー　今ひっそりと始まり
僕たちのヒストリー　またゆっくりと始まり
この夜に降る雨のなか二人で歩こう　静寂と言うには少し騒がしい街並み
水たまりのストーリー
僕たちのストーリー