和風楽曲コンテスト「優秀賞」受賞作品
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クリエイター
14 点の作品を登録しています
- No. 150089
- 日本原風景 Original Landscape
- 3:39
- 音源種別 : BGM(インスト)
- チャンネル : ステレオ
-
データ情報
:
- MP3(320kbps)
- WAV(44.1kHz24bit)
- INTEGRATED LOUDNESS (-12.9LUFS)
- 公開日時 : 2017/12/26
クレオフーガ 未来のサムライミュージシャンズ発掘コンテスト 優秀賞受賞作品(2017)
編成:
ピアノ、箏、和太鼓、津軽三味線、尺八、笙、ストリングス、アプライトベース、シンバル
楽曲説明:
作品のテーマである日本の原風景は横浜にある庭園、『三渓園』から着想を得ている。
17棟の日本建築及び重要文化財と広大な美しい自然を有するこの巨大な庭園はまさに「和」の空間であり、ここに日本の心が内在している。
近代化の流れで日本の伝統的な建築物が取り壊され、それに代わり洋風の建築物が建てられるようになったのだが、このことに懸念を感じた実業家であった原三渓(本名は原富太郎)が日本の原風景を後世に残すべく作ったのがこの三渓園である。
本作品は私自身が三渓園に実際に足を運び、そこで見た原三渓が残したかった日本の原風景と、そこで感じた日本を音楽を通して表現を試みた作品である。
音楽的には、ミニマル・ミュージックなどの現代音楽、ジャズ、日本の古典など様々な要素を取り入れた作品であり、
一曲を通して終始、冒頭のピアノの基本的な音型が微妙にカタチを変えながら反復されていき、箏と締太鼓はそれに呼応するカタチで動いていく。
このピアノの主旋律(同じ基本音型)が楽曲を通して終始変わらない(多少の変化はあれど基本的には同じである)ことは、日本の原風景を表現しており、原三渓の功績により今現在まで変わらずに保たれていることを意味している。
つまりこの作品において、日本原風景を表現している主要な楽器は和楽器ではなく、ピアノということになる。
三渓園の広大な美しい風景をピアノで表現し、そこにある日本建築が和楽器という立ち位置である。
作品の序盤のヴァイオリンのハーモニクス奏法による不協和音は笙の響きをイメージしており、その後笙へと引き継がれていき、自然の神秘性、幻想的雰囲気を表現している。
中盤の最盛時にはピアノ以外の楽器の旋律やリズムは大きく変わり、ストリングスの高揚感と尺八が加わり一気に盛り上がっていく。この部分では、近代化の中で揺れ動く日本の姿とそのただ中で保たれようとしている日本の原風景を表現している。
後半部分では、「さくら」の旋律をチェロの独奏により奏で、ピアノの一定のリズムの裏で奏でられる締太鼓と宮太鼓による乱れ打ち、最後は箏のさらりんで曲を締めている。
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