激しく少しエロティックな恋の歌

歌詞

動いたまんまのエアコンの
風音だけ響いてる
冷めゆくコーヒー沈黙に
耐えられずに重なる手と手

できるならば傷つけたい
隠した本音
ジギタリスの毒を含み
くちづけたい

地上に落ちたサイコロが
ふたりを呪う花になる
まだ遊びだからと
言い訳できるうちに

愛してるなら逃げ出して
愛してるから捕まえて
転がった喜劇を
決める鍵は濡れたくちびる


カーテンひかずにいたことを
馬鹿みたいに悔いていた
鏡にうつったわたしたち
滑稽だと言うのは誰だ？

この世界で出会ったこと
恨んでいいよ
入り交じった憎しみごと
くちづけたい

密かに開けた胸元が
淫らに薫る徒となる
すり抜けるスカーフ
今更縛れなくて
愛してるなら逃げ出して
愛してるから捕まえて
うらはらな悲劇が
夜を誘う甘いささやき

つまづいただけだと
間違っただけだと
優しさで包んだ
残酷な花


愚かな嘘に祝福を
愚かな嘘に喝采を
朽ちてゆく時間を
どうにもできないから
愛してたって言わないで
愛してたって泣かないで
重なった体が
熱く熱く語る静寂

地上に落ちたサイコロが
ふたりを呪う花になる
いま首筋に咲く
言い訳きかない痣
絡んだ髪　たぐった指
もつれた恋　しどけなく
転がった喜劇を
決める鍵は濡れたくちびる