会えない人に会いたい切ないポップスソング

歌詞

そこは朝の訪れない街
月に照らされる不思議な飴色の小さな実が成る木がありました

ある日少年が泣いていたら
不思議の木は優しく歌った
「君の涙の理由を教えておくれ」
「大切な人がお空にいっちゃった。もう会えないんだって」

涙で濡れ続ける　その手に不思議の木は
飴色の実を落とし　優しく揺れて言いました
「その不思議な木の実は奇跡を起こせるはず」
少年は泣いたまま飴色のその実を食べました

不思議な実を食べた少年は　小さな翼を手に入れた
白く淡く光る奇跡の翼
街の灯りで陰る空へとそっとその手を願うように伸ばした
今すぐあの人に会いたい

飛び上がった少年は　暗闇に広がる光を見た

今まで見たことない　瞳に映る景色
幾万の光の粒　大きく小さく瞬いて
全ての人を繋ぐ　絆を詰めたような
その空とその街はまるで宝箱の世界

きっとあの人はこの光を見つめている
煌めいた世界なら　幸せにしているのかな
もう触れることもない　それでも傍にいれる
この空のどこへでも　会いに来ることができるから

静かに目を開いた少年は　揺れる不思議の木を見上げた
不思議の木はただ優しく揺れて歌ってた