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燻らされた紫煙が濛々と立ち篭める場末の…

No.361 「感傷の夜に、夢の終わりに」

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  • No. 361
  • 「感傷の夜に、夢の終わりに」
  • 4:21
  • 音源種別 : BGM(インスト)
  • チャンネル : ステレオ
  • データ情報 :
    • MP3(192kbps)
    • INTEGRATED LOUDNESS (-11.8LUFS)
  • 公開日時 : 2013/11/06

燻らされた紫煙が濛々と
立ち篭める場末の酒場。

泥臭く哀情漂う演奏が熟練者達の手に由って
流暢に紡ぎ出され、その花形を飾る
紅一点の女性歌手は
囁く様に歌声の糸口を切った。

憂鬱にも似た彼女の母性的な歌声は
子守歌の様に、煤けた酒場の中で
さめざめと鳴り響く・・・。

泣き出す赤子をあやし寝かし付けるかの様に、
慰撫の歌声が感傷的な心の隙間へ
襞から染み入る様に流れ込む夜・・・。

俺は冷め切った料理を一部残しつつ、
手元からアルコール度数の高い酒を
煽る様に飲み干した。

その途端、苛烈な程の灼熱が
喉から胃袋に掛けて急激な調子で
流れ伝わり行く事を実感する。

程良い酩酊状態の中、惰性で喫み続けた
安手な煙草の吸殻が灰皿から
溢れ返り始めた事を目にし、
俺は徐に席を立つ。

頃合か・・・。

俺はふと、益体の無い
想像に囚われる。

果たして幾多のうらぶれた人間達が
このバーを止まり木として羽根を休め、
時に行き交い、諍い、別離し、
テーブルに涙の跡を残し
街を去っていったのだろう・・・?

そんな酒場としての叙情と
歴史を無言で物語るかの様な
無骨で古びた扉を押し開ける。

とうに錆付いたその扉からは、
内心を掻き毟る悲鳴の様な、そんな
軋んだ音が挙がった気がした。

店内の噎せ返る様な熱気とは打って変わり、
外界からは途端に深夜の冷気が
肌を刺して来る。

そして、霧で包むかの様な小雨が
降り始めて来た事に気付き、俺は自然と
肩を竦め虚空を見上げた。

生憎ハンカチや傘等気の利いた小物は
持ち合わせていない、
不精で無作法な性分だ。

俺は雨を意に介する事も無く俯き直し、
直ぐ様無造作に路地裏へ繰り出した。

・・・。

そしてしどけなく歩行する中で、
遠い残響の様に、何かを哀求する様な
泣き声が耳を掠めた気がした。

俺は不意に立ち止まり掛ける。
しかしその泣き声とはきっと、
行き場を喪い当て所も無く
彷徨い残飯を漁る、そんな
野良犬の遠吠えに違いなかった。

そして俺自身も叉ふらふらと、
所在無き侭で歩き出す。

失意の街にも夜明けは
訪れるのだろうか?

俺の心の空白を埋めるものとは、
一体何なのだろう・・・?

閉店し生気を喪った店が立ち並ぶ
夜景の中、そのショーウィンドウに
写る自身の姿。

そこには一瞬、無表情の俺と
何処かの野良犬が
重なって見えた気がした。

しとしとと涙の様に降り散り、
さざめく様に響く微かな雨音の中、
点滅するネオンライトは爛れた色で
俺の心を照らし出している・・・。



・・・みたいなハードボイルドな雰囲気、
情感を想像して貰えれば幸いですw


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