辛い時には北風に当たって心を落ち着けて…

• No. 868626
• 北風がやさしく肌を包む
• 5:05

• 音源種別 : BGM(インスト)
• チャンネル : ステレオ
• データ情報 ：
  • MP3（320kbps）
  • WAV（44.1kHz16bit）
  • INTEGRATED LOUDNESS (-23.1LUFS)
• 公開日時 : 2020/09/17

そこは海を一望できる山頂の展望台広場。

空には灰色の雲が覆い尽くされ、
一羽のトンビがゆらゆらと宙を舞っている。

海は空を映し出したような灰色で、
ゆらゆらと穏やかに揺れている。

辺りはシーンという音が響き渡る。

ひんやりと北風が吹き抜け、
毛布で肌を包むように優しく肌を包み込む。

時は1月。いつも冷たい空気が漂っている。

そんな展望台広場にいるのは私ひとりだけ。

ちょっと自然に慰めてもらおうと、
ここまでやってきたんだ。

というのも年が明ける前に、
おばあちゃんが急に倒れてしまったんだ。

ヒィヒィフゥフゥ息が上がってて、
自分で立つこともできないぐらい、
具合が悪くなって…

救急車で運ばれて今は病院にいるから、
ひとまず大丈夫だけと…

もう80歳を過ぎているから、
容体が急変することだってあり得る。

もし本当にそんなことになったら…

そう思うと不安や恐怖に憑りつかれて、
何も考えられなくなってしまう。

私にもやるべきことがある。
いつまでも落ち込んではいられない。

だからこうして風にでも当たって、
気持ちを落ち着けようとしているんだ。
寒い中わざわざここまでやってきてね。

この静けさとふんわりした冷たい北風が、
今の私を優しくいたわってくれる…

海に向かって私は祈る。
どうかおばあちゃんが無事退院できますように…

そんな情景を描いたピアノソロです。

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