子供への愛と責任／重厚な土着的バラード

歌詞

お日様はビルに隠れて　あの子は夕陽を知らない
通る道はいつもと同じ　いつもの時間
夕陽を見てみたいと思う子供心を胸に
今日も決められた夜道を独り塾から帰る

自由無償の旅求め彷徨える子羊を乗せて
列車はビルの谷間を走り続けてる
ところが運転士とくりゃ無駄話に釘付け
速度が出過ぎている事に　まだ気付いていない

あの子は草原の夢を見た　風が草を揺らし
陽射しが雲の間から大地に降り注ぐ
世界を雨雲が覆い　雷が鳴り響き出す
嵐が来たって　俺達皆ここで生きてくんだ

あの子は自ら望んで生まれて来た訳じゃない
そしてあの子は探している　自分の居場所を
だから俺達は決して愛を口には出さずに
あの子に食べさすために熱いスープを作ろう

お金は洋服ダンスの奥の方に仕舞って
成績表は本に挟み暫く忘れよう
テレビは消してレコードに針を乗せて踊ろう
夢見る時は誰でも夜空の旅人

満天の星空を舞い　星の数を数えながら
フクロウの声に怯えてあの子は目を覚ます
目の前の闇を探って温もりを感じるまで
嵐の中でも　俺達あの子と共に生きて行く
嵐の中でも　俺達あの子と共に生きて行く