トー横キッズの憂鬱／ジャズっぽいバラード

歌詞

僅かな貯金を通帳で確かめて
無造作にスマホと口紅をバッグに放り込む
時計の音しかしない狭い家に鍵を掛け
ネオンがトランスさせる　いつもの街へ向かう

大人が創って来た身勝手な暮らしに
居場所を見失い、喉は渇いたままで

小さな交差点　次々と越えながら
地図でも失くした様に何となく歩いて行く

「金さえ持っていれば何だって手に出来る。
　私の幸せは何処に売ってんだろう？」

仲間とコンビニの前で駄弁ってる間も
行き交う人達の冷たい視線　感じてた

「どうして寂しいと溜息ばかり出るんだろう？
　仲間は多いけど、皆、独りぼっち…。」

不夜城の電飾が無表情に消え始め
あの娘を残したまま　夜は終わりを告げる

あの娘はアスファルトの上で朝を迎える
硬く冷たい路面に横たわり
隠し扉の心は叫んでる
「何処でも、何処でもいい、何処かに帰りたい…。」

いつでも飛び込める温かい親の胸
あの娘がどれ程にそれを望んでたか…

金と引き換えに身体を投げ出しても
オーバードーズで死の淵を彷徨っても
独りぼっちにはなりたくない
あの娘は１７歳…
まだ１７歳…