メロディが美しいキャッチーなバラード

歌詞

窓の外で下校中の子供が
笑いながら走っていく
僕らがもし今も二人でいたなら
きっと少し目を合わせて笑ったかな

青色の雲の影　並んで見ていたあなた
川の中　浸した足がゆらゆらと美しく揺れていた

耳を澄ましても聴こえない
目を凝らしても見えない
曖昧に輪郭を失くしていく記憶
僕だけが憶えていた　あなたの好きだったもの
その名前すらすぐには　もう出なくなった



言葉もなくただ抱き合っては
完結した世界を確かめた
まるで僕らの身体の周りに
薄いベールが張られているみたいで

影を失くしたあなたが　僕の前を去ってから
大雨の日　時々　川の側で虚に立っている

手を伸ばしても触れない　移ろう時間の粒は
明確に一人分の心を置き去っていく
僕だけが憶えていた　あなたの好きだったもの
その形すらついには　もう出なくなった


「忘れないで」も「幸せになって」も 僕が作り出した幻と
解ってるはずなのに気付いたら
水際に座り夜を見ていた

耳を澄ましても聴こえない　目を凝らしても見えない
曖昧に輪郭を失くしていく記憶
それでも繋がっていたい
僕だけが覚えている
その感覚だけ　どうしても忘れたくないんだ