切なく幻想的な四つ打ちロック

歌詞

夏の暑さで睡眠がうまく取れなくて
冷蔵庫開けてサイダー取り出した
既に気の抜けた炭酸が情けないほどに残念な
今の心境にシンクロしている

上ずって取り乱した見たことのない君のあんな顔
反芻して苦い
確かな形だったもの掌からこぼれ墜ちていく
まるで砂のように

くちづけあってさよなら重なり合ってたいよまだ
もう言い訳は聞きたくない　耳を塞いだ
僕の味覚が捕らえた弾けるような感覚は
喉元を過ぎる束の間だった　君はサイダー

長い時間をかけて僕ら集めた香りが　消えてしまうなんて嫌だよ
あのとき飲み干してしまえばよかったんだ
こんな甘いだけの水になってしまうと知っていたら

くすぐり合って転げた　無邪気な頃の僕たちは
何も知らずに　明日を誓い　指を結んだ
見透かせないよあなたが　誤魔化しだった恋の泡
透明な自分を　知られたくなくて

僕の味覚が捕らえた　弾けるような感覚は
喉元を過ぎる束の間だった　君はサイダー