ほんのり切ないJ-POPウインターソング

歌詞

ねえもし目の前の景色を
余すことなく君に
伝えられたならと
吐き出す息は白く

シャッターを切る度に
増えてゆくフィルムも
未だに捨てられずに
溜め込んでいる

雪の舞う夜空の下
レンズ越しから見えた
景色に君といた時間を探した

ストロボライトが眩しく光る度に
時間を止めてはイメージを
フレームに収め切り抜いた
目を凝らしては見せたい一瞬ばかりに
懲りもせず心奪われまた
焦点を合わせる

きっと君のいない朝に
噛みしめる痛みも
何度も迎える度
ぼやけてゆく

一面の銀世界は
ガラス細工にも似た
繊細な色彩を見せては静かだ

ストロボライトが反射をする度に
虹色に煌めいては
微かな残像を残した
手を伸ばしては直に触れる度に
粉雪は掌の上で一瞬に溶けてゆく

何度でも何度でも
失くした時の中で
見つけた煌めきを追いかける

「ありがとう」とか
「さよなら」を言う君の
笑顔に隠された意味を
あの日の僕はまだ知らない
手を伸ばしては直に触れる度に
粉雪は掌の上で
一瞬に溶けてゆく

ストロボライトが眩しく光る度に
時間を止めてはイメージを
フレームに収め切り抜いた
目を凝らしては見せたい一瞬ばかりに
懲りもせず心奪われまた
焦点を合わせる

そしてまた記憶の中の君の
輪郭は滲んでゆく