ファミリー向けデジタルコンテンツを手がけている株式会社キッズスター。
同社の子ども向けお仕事体験アプリ「ごっこランド」は、350万の子育て世帯が利用する大ヒット作品で、アプリ内には日本を代表する多様な企業が出展しています。
多くの方々にプレイしてもらうことで出展企業各社のビジネスモデル・企業理念・ビジョン、そしてブランド価値を社会へ発信し、認知させています。
同社がアプリの運営において特に注力するのはお子さまの心を掴む”演出”。
その意欲溢れる制作現場とAudiostockの活用方法について、ディレクターを務める杉本さんからお話を伺いました。
お子さまがもっと楽しめるよう、音楽選びにもこだわっています
早速ですが、普段のお仕事について教えてください。
私の仕事内容は「ごっこランド」の開発・運営です。「ごっこランド」は、お子さまが楽しく遊びながらお仕事体験をすることができるアプリで、実在の企業様にアプリ内へ出展していただいたりコンテンツの提供をしていただく等の形で協賛をいただくこともあります。
私自身はディレクターとして、新規パビリオンの出展に伴うスケジュール管理やメンバーのアサイン等のディレクション業務に加え、アプリ内の演出等も担当しています。
お仕事の中では、普段どんなご用途で音源を使っていますか?
「ごっこランド」のアプリ内で演出用のBGMや効果音として使っています。「音」はゲームを楽しんでもらう上で欠かせない要素ですよね。
楽曲の利用点数はどのくらいですか?
担当するディレクターやパビリオンによってまちまちです。私は1パビリオンあたりBGMを2~3点、効果音を20~30点使います。
毎月2~3件のパビリオンが新規に出展している状況なので、1ヶ月あたりの使用点数は60~70点くらいになりそうです。
楽器等で絞り込みができる!! 検索機能がとても使いやすい
現在、定額制プランをご利用いただいていますが、以前はどのように音源を入手されていましたか?
元々定額制プランを利用する前からAudiostockを使っていて、良い作品が見つかったときに一曲単位ごとにプリペイドを使って購入していました。都度クレジットカードの決済をしなくていいところが便利でした。
検索の仕方については、キーワードで絞り込みを行い様々な音源を試聴するという形を取っています。
他のサービスに比べてAudiostockが使いやすいところを教えてください。
検索機能が使いやすいところです。キーワードだけではなく楽器の名前等でも絞り込みができることも嬉しいです。あとは…お気に入りのタグ機能。音源をどの案件で使ったか等を管理するのにも役立っています。
音源を選曲されるときはどんなことを意識されていますか?
お子さまにお仕事体験を楽しんでもらう上で、演出をサポートしてくれる音源を選曲することを意識しています。たとえば、お子さまに熱中してもらいたい場面ではアップテンポの音源を使う、等ですね。ゲーム開始のタイミングで気分を高めたり、演出をする上でBGMや効果音が役立っています。
豊富な楽曲数から探せるので、出展いただく企業様に合う楽曲をセレクトできます
定額制プランの利用前、音源探しにおいて課題に感じていたことはありましたか?
使う音源のジャンルに偏りがあったことです。
Audiostockを使い始めた当初は、お子さまに馴染みがあるであろうジャンルの音源を中心に選んでいました。例えば、かわいい雰囲気の効果音や、優しい音使いのBGM等です。
ただ、パビリオン数が増加していくごとに音源のジャンルに偏りが出てきてしまって…。
そうなってからは、お子さまに馴染みのある音源を意識しながらもそこに捉われすぎず、出展頂く企業様をイメージした選曲をするという方向にシフトしました。
「子どもらしさ」というだけにこだわらず選曲をすることで、様々なジャンルの音源を使いこなせるようになったんです。
音源の探し方のコツや、探す際に意識することを教えてください。
出展いただく企業様のイメージを自分なりに言語化することです。
私の場合、まずノートに企業様のイメージに近い単語を書き出します。航空会社様であれば「飛行機」、「信頼」、「かっこいい」等。
そのままキーワードで検索することもあれば、それに近いイメージの楽器の名前で検索することもあります。Audiostockは検索機能が充実しているのでとても使いやすいです。
金額を気にせず使い放題だから、演出面の幅が広がりました
今回、単品購入から定額制プランに切り替えていただきました。そのきっかけや理由を教えてください。
Audiostockの営業さんから提案をいただいたことがきっかけですね。その後すぐに導入が決まりました(笑)
提案の内容が「音源をもっと沢山使うのであれば、お得にご利用いただけますよ」ということだったので、私も試算してみたんです。(契約当初の提供音源数が約20万点で)BGM/効果音が使い放題、仮に年間20パビリオンを作った想定でいくと十分元が取れる価格だったんです。(注 : 2020年6月現在は50万点以上の音源が使い放題となっています)
実際に使っていただいて、社内の評判はいかがでしたか?
金額を気にせず音源を使えるので社内で大好評です。
元々Audiostockの作品の豊富さに魅力を感じていたのですが、定額制プランは音源が使い放題なので予算を気にせず選曲でき、1パビリオンあたりの音源の使用点数が増えたことで演出の幅が広がりました。
あと…定額制プランに切り替えたからこそ感じる良さなのですが、常に本番音源を使えるということもメンバーからとても好評です。
サンプルデータの差し替え作業がゼロに。作業時間が短縮され、選曲に時間を割けるようになりました
本番音源を使えることで、具体的にはどういった良いことがありましたか?
サンプル音源を差し替える手間がなくなったということです。
以前は、まずウォーターマーク付きのサンプル音源をAudiostockでダウンロードしてUnity(※アプリ開発プラットフォーム)に実装、アプリの演出や挙動に合わせて音源を当てる、アプリを構築して実装テストをするといった流れを取っていました。
つまりサンプル音源がアプリの雰囲気にマッチして、これで行こうとなった段階で本番用の音源を購入し、最初に当てたサンプル音源をUnityから剥がしたあと、再度全く同じ手順で本番音源をアップロードするんですよ。”塵も積もれば山となる”といった感じで作業に手間がかかっていました。
小さな作業でも積み重なると大変ですよね。
現在はサンプル音源を使う場面がなくなって差し替え作業の工数がゼロになったので、その分選曲に時間を割けるようになりました。
定額制プランの導入前はなるべく差し替え工数をかけないよう、「パビリオンに合うであろう無難な音源を入れる」ということをしていたように感じます。現在は本番音源を無制限に利用できるので「この音源、ハマったらきっと良いだろうな」といった感じで様々なジャンルに手を出しやすくなり、選曲の際にストレスも減ったと思います。
まさに最近、ビッグバンド系の作品をアプリに使用したんです。以前だったらなかなか選ばないジャンルの音源だったかもしれません。
幅広い作品を揃えたAudiostockの良さを活かしていただけて嬉しいです!
メンバーも「まだ誰も手を着けていない新しいジャンルの音源は無いか」と楽しみながら選曲をしているようです(笑)
また、演出の幅を広げることは弊社として重視しているポイントでもあるんです。「ごっこランド」を通じてこれまで聴いたことがない音源に触れてもらうことは「将来好きになる物の選択肢を提供する」ということでもあります。
今後Audiostockに期待すること、改善してほしいことが何かあれば教えてください。
音源に「なんの楽器が使われているか」を詳しく調べることができる機能があると嬉しいです。あとは…何とも言えない音を探したいです。欲しい効果音を自分で声に出して、それを元に音源を検索できる機能があると良いですね。
実際に声に出して調べられたら、音源探しの幅がさらに広がりそうですね!本日はありがとうございました!