「結婚を、もっと幸せにしよう。」を経営理念とする株式会社ウエディングパークは、ビジョンに「21世紀を代表するブライダル会社を創る」を掲げ、ウエディング×デジタル技術活用の領域で様々な事業を展開しています。結婚準備クチコミ情報サイト「Wedding Park」内の動画投稿サービス「ムビレポ」の運営を担当する大島さんに、Audiostockの活用についてお伺いしました。
デザイン経営により、時代の流れに合わせたウエディング事業を展開

ウエディングパーク様について教えていただけますでしょうか。
弊社は1999年に設立し、2004年から結婚式場のクチコミ情報サイト「Wedding Park」を運営しています。「21世紀を代表するブライダル会社を創る」というビジョンを掲げており、クチコミ情報サイトに限らず、時代の流れに合わせてウエディング×デジタルの事業に取り組んでいます。
2021年10月からデザイン経営を始め、社会の視点を大事にしながら事業やサービスを立ち上げてまいりました。このデザイン経営によって、結婚式費用の透明化に取り組むサービス「mieruupark(ミエルーパーク)」や「未来の結婚式を体験する」をテーマとするプロジェクト「Wedding Park 2100」、自分に合う結婚式に出会える動画レポート「ムビレポ」などが生まれました。
様々な取り組みをされていますね。大島様はどのような部署に所属されていますか?
私が所属しているのは、結婚式場のクチコミ情報サイト「Wedding Park」などのメディアを開発・運用している+Creation本部です。その中で「ムビレポ」や「ハナレポ」などのユーザーコンテンツを扱うチームに分かれています。
大島様の業務内容について教えていただけますか?
主に「ムビレポ」の運用や改善を担当しています。ユーザーから投稿いただいた動画を一つ一つ問題ないか確認したうえで、サイトに掲載しています。見に来てくださった方が、結婚式場探しという目的をしっかり果たせるように、サイトの改善を行っています。
結婚式当日のリアルを動画で投稿できる「ムビレポ」でBGMを利用

「ムビレポ」はどのような経緯で生まれたサービスですか?
2021年に弊社で「デザイン経営を用いてビジョンを実現していこう」という宣言をしたことをきっかけに、改めてユーザーインタビュー等を行い、生まれたサービスが「ムビレポ」でした。コロナ禍で動画への注目も集まっている時期だったこともあり、動画を通して結婚式場探しができれば「結婚式の演出の具体的なイメージが湧きづらい」といったユーザーの悩みも解決するのではないかと考え、サービスをリリースしました。
Audiostockの音源はどのように使用していますか?
「ムビレポ」で、結婚式当日の動画レポートをあげていただく際のBGMとして利用しています。現在はウエディングの雰囲気にあった9つの楽曲を使用しており、ユーザーが好きな楽曲を選んで動画をアップロードできる仕組みになっています。挙式や厳かなシーンではバラード調の楽曲を使っていただいたり、披露宴などの賑やかなシーンであれば、明るい曲調の楽曲を使っていただくことが多いです。
ユーザーによる動画投稿は、どのような流れで行われますか?
元の動画の音声は削除していただき、「ムビレポ」への動画投稿の際にBGMを選んでアップロードしていただく仕組みになっています。動画とコメントのみ準備いただければ簡単にアップロードが可能です。ユーザーから投稿された動画のうち、注目の高いカテゴリを運営側で選び、仕分けして表示していく、という工夫も行っています。
※「カスタマイズプラン」のご契約により「ムビレポ」のユーザーが音源を選曲できる特別なライセンスを提供しています。
※通常の購入/定額制プランでは、サービスのユーザーが選曲できる形でご利用いただくことはできません。
Audiostockの活用で、音楽著作権のハードルをクリア

Audiostockをご利用になったきっかけは何でしたか?
サービスのリリースに向けて商用利用ができる音源を探していた際に、Audiostockを見つけました。ユーザーから投稿いただく元の動画に音源は付いているのですが、サイトに掲載する際に著作権まわりのハードルがあり、そのまま使用することはできないため、音源探しに苦戦していました。Audiostockは商用利用が可能で、音源の種類も豊富なため、各ウエディングシーンに合った音源が見つけられるだろうということで、利用することになりました。
当初は無音で動画をアップロードすることも検討していましたが、やはりYouTubeやInstagramなどの利用が一般的になっている中で、無音の動画を流すのはUXとして課題のある状況だったので、Audiostockの導入によって解決できてよかったと思っています。
音源を選曲する際の基準はありますか?
音源のジャンルとしては「ウエディングシーンに合うか」というところを重要視しています。音源の長さとしては1分以上で、繰り返しの必要が無いものを選びました。「ムビレポ」では最短10秒、最長1分の動画をアップロードできるので「1分間を通して再生しても違和感がないか」という点は意識しましたね。
「この曲を使っているユーザーが多い」といった傾向はありますか?
利用される音源には意外と偏りが無く、満遍なく使われています。ユーザーが、動画に似合う音源を一つ一つ聴きながら選んでくれているのかなと思いますね。
シーンに合った音源を使っていただいているんですね。動画は、1ユーザーにつき何本投稿できますか?
動画投稿の本数に制限はありません。1件の投稿あたり500円分のギフトカードをプレゼントしており、1ユーザーあたり最大3件で1,500円分プレゼント(※)しているので、3件投稿される方が多いです。多い時には10本以上の動画を投稿いただくこともあるのですが、音源は動画によって変えていただいていることが多いですね。
(※)2025年3月時点のキャンペーン内容です。
形式に囚われない「自分たちらしい」自由な結婚式の在り方を発信

アップロードされた動画の中で、印象的なものはありましたか?
ユーザーの皆さんの動画を拝見する中で、演出面での「自由さ」を感じることが多いです。例えば「ファーストバイト」のシーンで使用するウエディングケーキに憧れを持っている方が多いとは思うのですが、ケーキが苦手な方の場合、食べ物をハンバーガーやちらし寿司にしているのを見て、面白いなと思いました。
また、最近は「愛犬と一緒に結婚式を楽しみたい」という方も多くいらっしゃるので、リングドッグや、結婚証明書に愛犬の手形を使用する演出も素敵だなと思いました。結婚式には伝統的な型があり、そちらに倣って演出などを決定される方もいる一方、近年では結婚式の在り方も、時代に合わせて自由に変化してきています。そのような“リアル”を伝えていくためにも、動画投稿が役に立っていると思っています。
今後、ウエディング業界で動画における音源の利用シーンは広がると思いますか?
結婚式業界では、オープニングムービーや自己紹介動画を自作されている方が増えているので、そういったシーンで音源のニーズは高まっていると思います。自分らしさを表現する上で、動画制作でも自由に音源が利用できるといいなと思っています。
業界でも、音源の利用シーンが拡大していきそうですね。
カスタマイズプランのご契約から今まで、Audiostockのサポート対応はいかがでしょうか。
Audiostockの担当の方とは契約更新の際にお話したり、ウエディングにマッチする音源を新たに提案いただいたりしています。現在使用している音源は2022年のサービスリリース時から変わっていないので、今後はさらに変化させていきたいと思っています。
「ムビレポ」での音源利用について、今後の展開は何か検討されていますか?
方法は模索中なのですが、結婚式のリアルな動画を視聴いただくために、現場の歓声やスピーチ内容などの音声も、できれば「ムビレポ」の動画に組み込みたいと思っています。会場で流れている音楽は消しつつ、歓声などの音声を残すことができると理想的ですね。
会場の音声が残せると、より臨場感のある動画になりそうですね。今後もぜひ、「ムビレポ」を音楽面でサポートさせてください。本日はありがとうございました!