熊本県を放送対象地域としたテレビ・ラジオの放送事業を行っている株式会社熊本放送。ニュースはもちろん、スポーツ・エンタメ・グルメなど、バラエティ豊かなチャンネルを展開しており、毎日のホットな話題や情報を、その日のうちに番組を通して地域に届けています。 短時間でスピーディに情報を編集し、番組として放送することが求められる現場で、どのようにAudiostockを活用されているのか、番組制作をご担当されている柴田さんと西川さんにお話を伺いました。
撮影~完パケまでカメラマン1人で対応!スピードが求められる番組制作現場
早速ですが、普段のお仕事とAudiostockのご利用状況について教えてください。
柴田さん:報道部に所属し、カメラマンとして撮影から編集、完パケまでの作業を1人で担当しています。その日の番組で放送するニュースの項目に応じて撮影を行い、撮影現場から本社へ戻ってきて、自身で編集しています。報道部に在籍するカメラマン8人が、それぞれ番組を制作する際にAudiostockを利用しています。
西川さん:以前は現場で報道記者や番組ディレクターを担当していましたが、現在は管理職の立場となり、現場の意見を取りまとめています。Audiostockは日々のニュースを取材する報道部だけでなく、情報・バラエティ・スポーツなどの番組をつくるテレビ制作部やラジオ制作部でも使用しているため、それぞれの部署での使用感についてメンバーに聞いてきました。
番組制作はどのようなスケジュールで進められていますか?
西川さん:平日は、夕方の情報ワイド内のニュースをメインに5回放送枠がありますが、特に時間と勝負なのはお昼前と夕方のニュースです。ニュースに間に合うように午前11時ごろまでに取材・撮影を終え、会社に飛んで帰って編集し、本番の放送に臨むというのが通常の流れです。
撮影から番組放送まで、スピードが重要視されるお仕事ですね…!
柴田さん:基本は何があってもオンエアーに間に合わせるように編集する必要がありますが、ニュース項目の順番によっては、番組が始まっていても、まだ編集していることもあります。
西川さん:放送用の映像・現場音に加え、ナレーションと文字スーパーがついて見やすくなった状態を「完パケ」と呼んでいまして、その「完パケ」を目指す過程で、BGMや効果音を選ぶ際にAudiostockをかなり重宝しているんです。
柴田さん:音を付けるのは完パケ前の最後の作業なので、特にスピードが求められます。急いでBGMを探している時に、Audiostockで「ピアノ」「ギター」といった楽器の種類や、「アップテンポ」「静か」といったイメージなどを組み合わせて検索すると、イメージ通りの曲がすぐに見つかるので助かっています。
放送番組のWeb展開にも活用中!音源の差し替えが不要に
※「RKK NEWS DIG」公式ページ: https://newsdig.tbs.co.jp/list/news/rkk
Web上のメディアでも番組を展開されていますか?
西川さん:今年の4月から弊社を含むTBS系列で開始した「NEWS DIG」というニュースサイトで、地上波で放送したニュースや情報を発信しています。今までは著作権の問題で、ウェブ展開する場合は音楽を抜いたり、差し替えたりする再編集の手間がかかっていました。そんな中、フリー音源を提供しているAudiostockを知り、Web展開の際も楽曲をそのまま使用できる点が決め手となり、導入することになりました。放送後の番組をスピーディにWeb上にも展開できるので重宝しています。 今は番組の視聴シーンとしても、Web上が主になりつつあるので、制作に力を入れた映像は特にWeb上にも展開していきたいと考えています。
番組では、どのような音源を使うことが多いですか?
柴田さん:ニュース番組内では淡々とした曲調の音源を利用することが多いです。例えば感染者数の推移や経済系のデータなどを画面に映す際、画面上ではテロップ表示のみになってしまうので、淡々としたBGMをつけて雰囲気を出したりします。また、それ以外にもバラエティ番組内の企画で場面に合わせてアップテンポなギター曲で盛り上げたり、しっとりしたピアノ曲を使用してみたりと、様々なジャンルの音源を使用しています。
西川さん:少しバラエティ要素のある「ズッコケ」っぽいBGMも使う場面があります。
手間になっていた「楽曲の申請作業」から開放され、ストレスフリーに
著作権管理団体に登録されている楽曲も番組に利用できるかと思いますが、なぜAudiostockをご利用いただいているのでしょうか?
西川さん:以前は著作権管理団体に登録されている楽曲も使用していたのですが、番組に楽曲を使用した後の申請処理で忙殺されることが、負担に感じていました。Audiostockに切り替えてからは、申請の手間が無くなったことをメリットとして感じています。
柴田さん:過去には、CDを借りてきて音をつけるといった作業をしていた頃もありましたが、やはり最終的には使用報告の申請をしなければいけないので手間がかかっていました。その後、Web上で提供されている別のサービスも使用してみましたが、使用できる曲数がかなり少なく、特に効果音のバリエーションが足りないのが残念でした。仕方がないので長めの効果音から必要な箇所だけ切り取ったり、再度編集したりしないといけない場面も多かったです。
レコード室でCDを借りて編集機で確認する、従来の選曲方法から脱却
Audiostockの契約前についてですが、どのように楽曲を探されていましたか?
柴田さん:自社にあるレコード室に行ってCDを借りてきて、編集機に取り込んで作業するといった流れで番組制作していました。映像のシーンに合う曲かどうかは聴いてみないと分からないので、イメージと違っていた場合は、また探しに行く・・の繰り返しで、選曲の作業に時間がかかっていました。
西川さん:1時間くらいの番組を作るときには、まず30枚くらいCDアルバムを持ってきて、音の感想をメモしてから最終的に厳選したCDを使って編集していたのですが、一連の選曲作業がかなり大変でした。
CDからの選曲はかなり大変そうですね…。
西川さん:新しく曲を探す暇もない時は、自分が既に知っている曲に頼ってしまうことが多く、そうなってくると「また同じ曲が番組で流れている」という風に番組自体にも飽きがきてしまう要因になってしまうと思います。Audiostockを契約してからは選曲がスムーズに進められるため、業務の効率化に繋がっています。BGMが違うだけで、番組をとても新鮮な気持ちで見られるので、視聴者目線でも飽きがこないように感じるのも良いですね。
バリエーション豊かな「効果音」と、楽曲の「波形表示」がイチオシ
BGM / 効果音のバリエーションについてはご満足いただけていますか?
柴田さん:Audiostockを利用するようになって、BGMと効果音、それぞれ選べる種類の幅がかなり広くなりました。特に効果音を探す際には、例えば「ジャーン」というキーワード一つでも、検索すると多種多様な「ジャーン」に出会えるようになりましたし、選択肢がある分、イメージ通りのものに出会えるようになったのが嬉しいですね。
西川さん:ラジオ番組の制作スタッフは、曲の波形が表示されていて、視覚的に選曲しやすいところが気に入っているようです。検索画面上で波形が見えると、曲のどこに盛り上がりがあるのか、ひと目で分かるので良いですよね。新しい曲に出会えるようになって番組の幅が広がったように感じています。
今後Audiostockに期待されることや、改善してほしいことなどがあれば教えてください。
西川さん:基本的には機能には満足しているのですが、どうしても曲数が多いので、検索で絞り込みきれないことがあります。なにか良い方法があれば教えていただきたいです。
ご意見をありがとうございます。検索方法についてはコツもございますのでぜひ改めて社員様向けにご紹介させてください! いただいたご意見を今後のAudiostockの改善に活かしていきます。本日はありがとうございました!
▼YouTube動画にて、選曲の際にご利用いただけるAudiostockの便利な機能をご紹介しています。 ぜひご参考にご覧ください。 https://www.youtube.com/playlist?list=PL8mq1LRdzJm03gjiG4M5aEjJMP2RwPYbv